先代がダスキン創業者鈴木清一氏の経営理念に感銘を受け、ダスキンのフランチャイズ加盟店として有限会社フオベル(ダスキンフオベル)を設立したのが40年以上前の昭和44年8月でした。
当初は黄色いぞうきんを一般家庭に定期レンタルするという、全く新しいビジネススタイルだったわけですが、その当時、誰が今日のダスキンの姿を想像していたでしょうか。恐らく殆どの加盟店主たちはこのレンタルという商売が、将来にわたって事業継続できるのかという不安と常に対峙しながら、前だけを見つめて、「おそうじ用品のレンタル」という新しいシステムを毎日説明してまわり、現在のダスキンユーザーを獲得していったのだと思います。その労苦は私たちの想像をはるかに超えるものであったに違いありません。
今やダスキンはキレイを提供する会社として、またはミスタードーナツの会社として抜群の知名度があり、「うちもダスキンを利用しています」という方は、全国平均で6軒に1軒の割合だそうです。長い年月を経て確立されてきたこのダスキンというブランドは、受け継ぐ我々にとって家紋の如く重要なものであり、またこのブランドを更なる飛躍へと導く使命が我々にはあると考えております。
私は15年間サラリーマンとして大手不動産会社に勤務していました。この不動産会社は、私に企業人としての様々な術を教示してくれました。ここで培った多くの経験は、今でも私の中で貴重な財産となっており、時には当時の社長に叱咤された情景がよく頭を過ります。色々な意味で強烈な会社でしたが、私は今でも当時の社長のことは尊敬していますし、自分の中で常に意識をしております。
ただいつの日からか、企業人から経営者への思いが高まってきた時に、ダスキンとの出会いがありました。「人に対して喜びのタネまきをする」、「自分に対して損と得とあらば損の道を行く」など、ダスキンの経営理念には真のお客様へのおもてなしを説くスタイルがあります。約50年もの間、お客様からずっと信頼をいただいて来れた背景には、こういったお客様至上主義の徹底があったのだと自分では理解しています。
先のことは誰にも分かりませんが、私はフオベルというこの会社を生涯賭けて発展させるため、常に自分に厳しく不変は後退という意識を持ち続けていきます。またこの会社に従事してくれている全ての人たちが、より多くの幸せを感じられるような会社にしていきたいと考えています。この会社で働く人たちのモチベーションを高めてあげなければ、お客様に対しても質の高いサービスは提供できないと考えています。常に相手の身になって考え行動し、お客様とスタッフが幸せになれる組織づくりと、真の地域ネットワークづくりを目指して、日々努力を重ねて参ります。